酒の魅力を知ってもらおうと、大分県の竹田市と豊後大野市にある8つの酒蔵が合同で初めてのイベントを開いています。テーマは「体験」です。

日本酒「千羽鶴」の酒造では“飲み比べクイズ”

山々に囲まれ清らかな水が湧く竹田市と豊後大野市は、豊かな天然水を使った酒造りが盛んです。その豊肥地区の8つの酒蔵が合同で初のイベント「くらくらくら祭2023」を開いています。

満々と水をたたえる「原尻の滝」(豊後大野市)

(県豊肥振興局・城戸陽樹さん)「本当に様々な種類のお酒が製造されている地域でありまして、竹田・豊後大野に足を運んでもらえるようなきっかけづくりをできないか、ということで始めたのがこのイベントです」

酒蔵のひとつ、1917年創業の竹田市の佐藤酒造。日本酒・千羽鶴が代表格で、時間と手間がかかる自然の力を利用した、昔ながらの“きもと作り”を、県内で最初に始めた酒蔵です。

(佐藤酒造・佐藤俊一郎社長)「どうぞ。うちの仕込み蔵になります」

最初は蔵を見学。100年の歴史を感じる木造りの中を、4代目社長が案内してくれます。

佐藤酒造の仕込み蔵

(佐藤俊一郎社長)「(蔵の中で)1升瓶換算で、1万本から1万2千本分位の量を仕込んでいます」

イベントの共通テーマは「体験」。店頭で、佐藤酒造が作る4つの日本酒を飲み比べた後、そのうちのひとつが出され、どの銘柄かクイズに挑戦します。

(渡辺キャスター)「いただきます。この4つのうちのどれかということですね。後味がスッキリとなくなって、華やかさだけが残っているので、薫酒のアンダンテが答えです」