命果てる前に、やりたいことをやり遂げるべきかもしれない

「ふたりの余命」は高校生の男女による恋愛ミステリ―。

死神から余命2年の宣告を受けた少年と余命1年の宣告を受けた少女が、定められた運命に抗いながら、残り僅かな命を懸けて、夢とともにある事件の犯人を追うストーリーです。

「残り少ない人生、命果てる前に、やりたいことをやり遂げるべきかもしれない。でも、それは残り多い人生でも同じではないか。長くても短くても限られた人生なのだから。」
(『ふたりの余命 余命一年の君と余命二年の僕』 宝島社文庫 より)

加藤AN
生きているこの時間を本当に大切にしようと思いましたし、お互いにいま言わなきゃいけないことはきちんと伝えなければいけないんだなってメッセージをもらったんですが、命に係わる部分というのはご自身の経験から出てきたものなんですか?

高山 環 さん
人生何が起きるか分からないんだなと、命って当たり前のことなんですけども無限ではないと、誰でもいつかは亡くなると、だったら、それを思い切って生きた方がいいだろうというテーマで、命の尊さを書きたいなと思って、この話を思いついたんですよね