今年3月までは宮崎県の職員

そんな大田原さん、農家になったのはつい最近のこと。今年3月までは、県の職員として働いていました。

(宮崎カカオ 大田原尊之さん)
「県庁にいたころは2つ部署はやってたんですけど、最初の頃が福祉関係の部局で、そのあとは農政水産部」

県の職員として仕事をこなす傍ら、3年前から休日などを使って、自宅でカカオの試験的な栽培を行ってきました。

(宮崎カカオ 大田原尊之さん)
「こちらが家で管理しているカカオの苗になります。種の状態から3か月ぐらいたった状態で、毎日すくすく成長している様子を見ると感動します」

県庁を退職し、念願の農園を開いた大田原さん。

現在、自宅などで育てたカカオ10種類130本ほどをハウスに植え付け、「宮崎カカオ」の収穫に向けて日々奮闘しています。

(宮崎カカオ 大田原尊之さん)
「このすごい小さい花なんですけど、1センチくらいの。受粉させて、そこからだいたい半年後に収穫できる」

また、収穫したカカオは種子と果肉の発酵や乾燥をする必要があるため、県の食品開発センターと連携し、高品質なチョコレートの原材料となるよう、研究を進めています。