アメリカと中国はマレーシアで貿易をめぐる閣僚協議を開き、トランプ大統領と習近平国家主席の首脳会談に向けた調整を進めました。
ベッセント財務長官
「(米中の)首脳同士が話し合うための枠組み作りはとてもうまくいった」
マレーシアで開かれた閣僚協議は、アメリカからはベッセント財務長官らが、中国からは何立峰副首相らが出席し、25日と26日の2日間、行われました。
ベッセント財務長官は終了後、「首脳同士が話し合うための枠組み作りはとてもうまくいった」と話し、30日に予定されるトランプ大統領と習近平国家主席の首脳会談に向け、両国の調整が進んだという認識を示しました。
また、ベッセント氏は会談で、▼中国によるレアアースの輸出規制や▼合成麻薬「フェンタニル」の問題などについて話し合ったと説明しましたが、詳細には触れませんでした。
トランプ大統領
「私は韓国で習近平国家主席と会談する。中国とは良い合意ができると思う。彼らも合意を望んでいるし、我々も合意を望んでいる」
トランプ大統領は26日、このように述べたうえで、今後、トランプ氏が中国を訪れて会談するほか、習氏もアメリカを訪れ、首都ワシントンか、フロリダの自身の邸宅「マール・ア・ラーゴ」で会談するとの見通しを示しています。
一方、中国国営の中央テレビは、今回の協議で、▽半導体やレアアースといった輸出管理に関する問題や、▽合成麻薬フェンタニルや追加関税の問題、さらに▽中国で造られた船などに対し、アメリカが港湾の使用料を追加徴収している問題などについて「建設的な協議を行い基本的な合意に達した」と報じました。
ただ、具体的な合意内容については明らかにしていません。
両国は今後、具体的な内容をさらに詰めたうえで、国内承認の手続きを進めることでも合意したとしています。
何立峰副首相は「貿易協議の成果はお互いがともに維持する必要がある」と述べ、アメリカと中国、双方の歩み寄りが重要だという考えを強調しました。
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