専門家に現場を見てもらうと…

後日、取材班は、30年以上、宮崎県内の野鳥を観察してきた中村 豊さんに同行してもらい現場を見てもらった。

(日本野鳥の会・宮崎県支部 中村 豊 副支部長)
「ほとんどハシボソカラスですね。濁った感じでガァガァという感じで鳴く」

中村さんによると、現場に集まっているのは、国内に広く分布するハシボソガラスで、その数は、およそ1000羽。
住宅などに囲まれた森を、ねぐらにしていて、毎日、夕方になると、一斉に戻ってくるのだという。

(日本野鳥の会・宮崎県支部 中村 豊 副支部長)
「日中は、例えば畑に降りてたりとか、街の中だとビルのあたりでとまっていて、下にあるエサ、ゴミを狙ってる。どの辺から来るのかは分からないが、ここをねぐらとしてるんでしょうね」

「ふん」「荒らされるゴミ」「鳴き声による騒音」

およそ1000羽に上るカラスの大群。周辺の住民は、その被害に頭を抱えている。

(渕 雅顕記者)
「こちらの道路でにカラスのフンでしょうか?こちらにも、そしてあちらにも白い跡が残っています」

道路などに残るふんの跡以外にも、「荒らされるゴミ」や「鳴き声による騒音」など、住民たちの悩みは多いようだ。

(付近住民)
「ゴミは困る」
「近くで(家の前)死んでたりとか数か月に1回はある」
「週に1、2回くらい(車に)フンがかかっている。鳴き声とかやっぱり結構聞く」

さらに、これからの時期、特に気を付けなければならないことがあると、専門家は指摘する。それは!

(日本野鳥の会・宮崎県支部 中村 豊 副支部長)
「カラス自体が自分が狙われると感じるのか攻撃してくる」