医学の教育や研究のため、死後に自らの遺体を提供した献体者の追悼式が、宮崎大学で執り行われました。
献体とは、医学の教育や研究のために死後、自らの遺体を無報酬で提供するもので、宮崎大学医学部で執り行われた追悼式には、献体者の遺族をはじめ、学生らおよそ340人が出席しました。
式では、医学部の盛武 浩 学部長が「解剖学実習を支えている皆さまのご厚意に感謝し、地域医療を担う医療人の育成に努めます」とあいさつ。このあと、学生の代表が決意の言葉を述べました。
(宮崎大学医学部医学科2年 谷崎美恵さん)
「皆さまからいただいたこの知識や体験は、生涯を通して忘れることなく、私たちの中に根付くものだと思っています。卒業して医師になってからも、この思いを胸にとめ、勉強・研鑽を重ねて、多くの患者さまを救えるよう精進することを誓います」
宮崎大学医学部に、去年10月から今年9月までの1年間に提供があった献体者数は38人となっています。







