小学生がどうして保育園に?
こうした中、宮崎市の保育園がこの夏、ある取り組みを始めました。
小さな子どもたちがすやすやと眠る横でノートを広げているのは、体の大きな男の子たち。


(小学生)
「3年生です」
「6年生です」


小学生がどうして保育園にいるのでしょうか?
(コスモナーサリー・堂領哲彦園長)
「(長期休みは)ほとんどの子が家で留守番してる。ゲームしたりとか、テレビを見て宿題もせずに過ごしているという話を先生(職員)たちから聞いて、お母さんたちの不安とかが解消されるのであれば役に立ちたいなと思って・・・」


この保育園では、小学生以上の職員の子どもや預かっている園児のきょうだいを園に連れてきて、そのまま過ごさせているのです。

子どもたちは学校や学年が違いますが、すぐに仲良くなり、一緒に宿題をしたり遊んだり。
時には園長先生の引率で園の外に出かけることもあれば、園児と一緒に過ごすこともあります。

(小学生)
「みんなで海に行ったり、山に行ったりするのが楽しい」
「家じゃずっとYouTubeとかゲームしてるから、こっちの方が友達ともしゃべれるし、運動もできるし」


この取り組みに、保護者からも喜びの声があがっています。
(子どもを連れてきた保育士)
「働く親としては、本当にありがたくて、今、何してるかなとか不安になってたんですけど、一緒にこうやって園で過ごせることで、ほんとに助かっています」

(園児の兄弟を連れてきた保護者)
「ちょっとゲーム漬けになったりして、過ごし方がこれでいいのかな、心配だなという不安があったんですけど、こうやって預かってもらって、とてもありがたいなと思います」
