村の資源を活用したプロジェクトを応援する宮崎県椎葉村の事業に注目します。
その名も「椎葉ラボ」、村からどのような取り組みが生まれているのでしょうか。
村に飲食店が少なく 昼食のバリエーションが限られている


人口わずか2200人余りの椎葉村。
そんな村の奥深くにひっそりとたたずむ小さな調理場があります。
もくもくと調理を進めているのは、椎葉村出身の廣末克彦さん(40歳)。
廣末さんは妻と4人の子どもと日向市で暮らしていますが、片道1時間半かけて毎日この調理場に通い、午前4時すぎから村の人たちのためのお弁当を作っています。

(廣末克彦さん)
「きょうは注文がすごくて・・・」
(記者)
「何品くらい?」
(廣末克彦さん)
「会議のお弁当を頼まれていて、50個くらい」

30代にかけて8年間、臨時職員として役場に勤務していた廣末さんは、村に飲食店が少なく、昼食のバリエーションが限られていることを感じました。
役場を辞めたあとは村内で畜産農家をしていましたが、そのときの思いをきっかけに、去年11月、得意だった料理の腕前をいかして、故郷でお弁当屋を始めることにしました。
(廣末克彦さん)
「『あしたはフライ系が良いのか』とか考えながらやりますね。あんまりフライが続くとみんなきついので、時には雑穀で炊いてみたりとか色々やってます」

