H3ロケットでも生かされる技術力

そして、宮崎日機装が誇る技術力は、あのロケットにも生かされていました。

(三浦功将記者)
「そして、こちらはもう一つ採用された部品ということですか?」
(宮崎日機装 航空宇宙工場 関根和弘工場長)
「こちらは、H3ロケットの打ち上げで実際に搭載された射出ポッドの試作品になります」

先月17日、種子島宇宙センターから打ち上げられた日本の新たな主力ロケット「H3」の2号機。
ロケットには超小型人工衛星が搭載され、この人工衛星を格納する構造物のボディとふたの製造を宮崎日機装が担いました。

(宮崎日機装 航空宇宙工場 関根和弘工場長)
「小型衛星を、この中に入った状態からスムーズに出すためのレールが4本ついています」

(三浦功将記者)
「このままの形で人工衛星が搭載されているということですね?」
(宮崎日機装 航空宇宙工場 関根和弘工場長)
「そうですね」

中のレールの構造を見せることはできませんが、およそ20年、大型衛星の部品製造を続ける日機装の技術力がこの箱の中に確かに詰め込まれていました。