予算…個人情報の取り扱い…立ちはだかる壁

金沢大学 篠原もえ子・准教授
「半分手弁当で来年どうしようと予算を考えるのが大変で…」

研究を続ける上で「予算の確保」だけでなく、開始当初は意識されなかった「個人情報の取扱い」など、苦労が尽きません。しかし、自治体の協力を得ながら継続してきたことで、認知症への理解は地域に広がっていました。

住民は…
「少しでも長生きするため参加している」
「自分にとっては良かったなと感じるので検診は大事かなと思う」
市の担当者は…
「症状がない段階での早期発見・治療に繋がって、市民の健康増進に繋がっている」

大型のMRI車を持ち込んで検査

さらに今年は、認知症と同様に、未だ完治することが難しい脳細胞の病気の一つ、パーキンソン病の実態調査も始まりまっています。

篠原医師の上司にあたる小野賢二郎教授
「彼女の方が頑張っていますよ。やっぱりこの研究を応援しようと思う人たちがいるかどうかが、継続には非常に重要」

地域住民を巻き込んだ研究が新薬の開発につながるのか。研究者だけでなく患者や家族にとっても一日も早い朗報が待たれています。