「いきいきと、生きている」認知症患者と家族の思い
メンバー「こっち、こっちから」
中川さん「あっち?こっちから?」
メンバー「こっちからサーブを入れる」
中川さん「こっちから向こうね」

中川さんがボールを打つ方向が分からなくなっても、病気のことを知るメンバーが声掛けをしながらみんなでゲームを楽しんでいました。毎週欠かさず参加する中川さんの姿に、周囲の人はアルツハイマー病への印象が変わったと話します。

メンバーは…
「私も声をかけて声を出してもらえるように接すればいいかなと」
「仲間として見ている。周囲が受け入れればどんどん一般生活もできるんじゃないかなと思う」
妻
「認知症でも自分の好きなことを続けていけるような世の中だったらいいなと」
認知症を根治する薬はなく、新薬への期待が高まるなか、中川さんは認知症への理解も広がれば、より暮らしやすい社会になると考えています。
中能登町のお隣、七尾市。

田園地帯を走るのは移動式のMRI車です。七尾市の中島地区では18年続く認知症の研究が、住民らの認知症への理解に繋がっていました。18年続く、認知症の早期発見と早期治療につなげる「石川健康長寿プロジェクト」の研究です。