辛かった“懸賞生活”での経験が被災地で役に立っ

かつて、なすびさんは出演したバラエティ番組での「懸賞だけで生活する」という企画で人気を得ましたが、1年以上にわたり1つの部屋に1人で生活している様子を撮影される状況は「ものすごく精神的にも辛かった」と話します。

懸賞生活時代を語るなすびさん

しかし、意外にもこの経験が、被災者の辛い気持ちを和らげることに役立ちます。

なすびさん「『毎日冷たいおにぎりとか菓子パンしか食べるものが無くて辛い』って時に、『僕、懸賞生活の時にドッグフード食べてたんですよ』と言うと『そっか。俺らは、お前よりましなのか』と。懸賞生活の経験が、まさかそこでいけるとは思ってなかった。ちょっとでも皆さんの心のストレスが和らいだことで、経験はちゃんと役に立つというか」

辛い経験も未来には役立つ。

ボランティア活動で石川入りしたなすびさん

被災者の声に耳を傾けながら、寄り添う姿勢を大切にしているなすびさんは「絶対一人では生きていけない」と考えています。

その上で、被災地への支援はまだまだ必要だと訴えます。