大規模な災害が起きた時、被災地に駆けつける医療チームのなかに心のケアに務めるチームがいます。災害派遣精神医療チーム、通称DPAT(ディーパット)です。元日の能登半島地震と9月に起きた豪雨災害で能登で活動したメンバーから語られたのは、住民も行政も疲弊している被災地の現状でした。

取材に応じる池田さん

「一定の活動はできたかなとは思うが、十分かと言われると…全くそこは十分だったと思えず、思い悩んでいますね」

石川県立こころの病院の看護師で、県内唯一のDPATインストラクターとして勤務する池田隆義さんは、元日の能登半島地震や9月の能登豪雨の発生直後からDPATの一員として被災地での精神医療の支援にあたりました。