“世界”を目指して… 新たな環境に
「サッカーやっているから、目指してみようかな…と、ふわっとした感じだった」と川村さんは振り返ります。

それでも17歳以下の日本代表などにも名を連ねるようになり、その後は念願の『なでしこジャパン』入りも果たします。他の国の選手たちと対戦したり、チームもカテゴリーが上がって、なでしこジャパンの選手と直接プレーしたり…
「代表の人達と試合をするようになって、すごく刺激を受けたというか、衝撃を受けたというか…」
川村さんの心には、ふつふつと燃えるものがあったようです。
そんな川村さんは2013年、ある決断をします。
11年間所属したアルビレックス新潟レディースからの移籍です。
「ずっと新潟にいて、外の世界を何も知らなかった。新潟にはもちろん愛がありますし、ずっといたいチームだなと思っていましたけど『甘えられる』と思っていた。なので、一度外に出てみないと、人としても選手としても成長しないのではないのか」

川村さんはこの年、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースに移籍。翌年からはベガルタ仙台レディース(現・マイナビ仙台レディース)で3年間プレーしました。
そして“夢の舞台”にたどり着いたのは2015年。川村さんが26歳の時でした。
カナダで行われた女子サッカーのワールドカップ。
2011年の大会で“世界一“となり、連覇を目指した日本代表は惜しくも準優勝でしたが川村さんもピッチに立ち、“世界“を相手に戦いました。