中1でアルビレックス新潟レディースの『10番』に

そんな時でした。
『アルビレックス新潟レディース 』が誕生し、川村優理さんはチームに所属することになったのです。日韓ワールドカップが開催された2002年のことでした。

『背番号10』をつけたチーム最年少の川村さん。大人に混じって様々なポジションで起用されました。そして年齢が上がるにつれて、中盤の底=いわゆるボランチと呼ばれるポジションにつくことが多くなりました。

川村さんは自身の特徴をこう挙げています。
・ディフェンスラインからボールを受けて左右に散らすこと
・サイドチェンジの長いボールで局面を打開すること
・自分自身でボールを奪って前の選手を動かしながら攻撃に繋げていくこと

この特徴を一番効果的に出せるのが『ボランチ』というポジションでした。

「もちろん、どのポジションも重要ですけどね、やっぱりボランチがチームの結果を左右するというふうに自分では思っていて。得点につながるパスも出せますし、その反面、ミスしたら失点につながるという。私自身、走り回るのも好きなので、一番合っているのかもしれません。一番楽しいポジションかな」

そして当時、彼女にはサッカーで“叶えたい夢“がありました。

「なでしこジャパンに入って、ワールドカップに出場したい」