震災後に受け取ったメールに励まされ、韓国料理店・コッテジの再開を決めた丁倉元店長の前に、資金の問題が立ちはだかりました。
「やっぱりまず一番何が問題かというと、売り上げがないからお金がない。これどうしようと思って…」
コッテジのような小規模事業者向けの支援制度として、新潟県からの『なりわい再建支援補助金』などがありますが、この支援の対象は自身が所有する施設や設備に限られています。丁さんの被災した店は住宅兼店舗として借りていたものでした。この場合、建物を直すにあたって貸主との話し合いなども必要となり、時間がかかると感じたそうです。

「もちろん家族の支えもあったし、家族もいろいろアルバイトもしてくれた。常連さんがさりげなく言っている『頑張らなくていいから、今のうち休んでよ』という言葉はすごく励みになりましたね」

最終的にコッテジは、被災した事業者に向けた日本政策金融公庫の特別融資を受け、移転の資金をまかなうことができました。