新潟県長岡市は29日、道路を横断中の70代女性をはねて死亡させる事故を起こした50代の会計年度任用職員(女性)を停職1か月の懲戒処分としたと発表しました。

長岡市によりますと、女性職員は去年10月29日の午後6時40分ごろ、長岡市内で私用で自家用車を運転中、前方左右を注視せず、進路の安全確認が不十分のまま時速50kmで進行した過失により、道路を横断していた70代女性をはねました。現場は横断歩道ではない直線道路だったということです。
はねられた女性は去年12月31日に死亡し、女性職員は今年7月8日付で裁判所から略式命令を受けました。
長岡市は29日付で、女性職員を停職1か月の懲戒処分としたということです。

長岡市の水内智憲総務部長は「事故でお亡くなりになられた方のご冥福を心からお祈り申し上げます。また、法令を遵守して市民の模範となるべき市職員が交通法規違反による人身死亡事故を起こし、市民の信頼を裏切ったことを心からお詫び申し上げます。今後、交通法規の遵守及び交通事故の防止について改めて全職員に徹底してまいります」とコメントしています。

長岡市では、年度初めに全職員が署名している交通安全宣言書を再度確認させるとともに、公私ともに交通法規を遵守するよう全職員に改めて通知するとしています。

また、同じ29日には新潟市も、職員に対する懲戒処分を発表しました。
今年5月に私用で自家用車を運転していた60代の職員が、交差点で横断歩道を横断中の歩行者と接触する事故を起こし重傷を負わせたとして、戒告処分としたということです。