2024年元日に発生した能登半島地震で、店の周辺には液状化現象が発生し駐車場が隆起。建物も被害を受けて水道は使えなくなり、以来営業を休止していたのです。

新潟市西区に韓国料理店をオープンしてから10年目の節目を過ぎ、11年目から新しいことにチャレンジしようとしていた矢先の能登半島地震でした。

丁さんは、店を続けるかどうか葛藤したそうです。

「どうしようかな、普通に他の仕事しようかな、新潟から出ようかな…と、被災後にいろいろ考えちゃったんです」

そんな店長の背中を押したのは、お客さんからのメッセージでした。

「また再開するまで頑張って下さいというメールがきたから、あれでちょっと励まされたかもしれないですね」

待ってくれているお客さんのために、同じ新潟市の西区で“新たなスタート”を切ることを決めたのです。