「ずっと私自身が選挙中に訴えていたことで、若い人たちが増えて、若い人たちが戻ってくるそういった青森にしようということで訴えてきました。その鍵を握るのが仕事作りだと思っています。先般報道で接しましたが青森市では、風力発電の拠点港を形成したいと、青森市に形成したいというお話がありました。こうしたこともその一つだというふうに思っていますし、各地で40市町村で様々なアイディアがあると思いますので、市町村とも連携をして、大いに若者にとっても魅力のあるそうした仕事作りにも取り組んでいきたいと考えています。」


Q.防災について、宮下新知事はむつ市長時代にも大雨の災害が発生した際にも、かなり迅速にご対応されていらっしゃいましたが、今後県のトップとして、様々な災害に対して、ハード面ソフト面どのように取り組まれていくお考えですか?

「まずソフト面からいくと、やっぱり知事が前面に立って、最前線で、現場でということが基本になるんだと思います。その中で緊張感を持ってですね、現場の対応をスピーディーに進めていくということが、まず災害緊急対応の予定だというふうに思いますので、そのことはしっかりと自分自身で貫いていきたいなというふうに思います。
ハードの部分でいくと、これは公約にも掲げていたんですが、これから青森県が最も危機的な状況になりうる可能性のある災害は、日本海溝千島海溝地震津波ということになります。沿岸22市町村が大きな被害を受けるということになってますし、被害想定でいくと数万人が亡くなるという想定もあると。そうしたことに備えるためにハードの部分では、沿岸部分に津波防災施設を設置するということは公約で掲げていますので、折に触れて、そういったところも協議を進めていち早く取り組んでいきたいというふうに考えています。」

Q.各都道府県の知事の中で、いろいろ政策も注目すべきことを発信する知事がいらっしゃいますけど、例えば福井県知事が原子力関連共創会議を作るなどいろいろありますけれども、今現時点で注目されてたり、一緒に密に関わっていきたいっていう、そういったようなイメージはありますか?

「まず他県との連携以前に、やはり県民の皆様にどう向き合って、この本質的な課題をどう解決していくかということに、自分自身は集中していきたいというふうに思います。ただその過程の中で、各県で取り組まれてる有力な優良な取り組みについてはしっかりと取り入れてですね、県民の皆様のための政策を立案していきたいというふうに思ってます。ご質問があったどなたとどういうふうにということについては特に今の時点で特にイメージがあるわけではないということはお伝えさせていただきます。」


Q.農林水産業について、宮下知事の政策集の中に、青森を世界のフードバレーにするという言葉がありました。これについてこれまでの三村前知事の攻めの農林水産業とそのトップセールス、これと宮下知事の考えるフードバレーの違いと、このフードバレーの展望というのはどのようにお考えに?

「はい、やはり農家の所得というところを一番重視したいということと、農家・漁師さんも含めてですけどね、一次産業の従事者の生産者の所得の向上を重視したいと、その先にある販売網の多様化、あるいは生産額の向上あるいは輸出額の向上っていうのもあると思うんですが、視点をちょっと生産者の方にもういっぺん移していきたいなというような、違いはあるんだろうというふうに思います。結果的に生産額が伸びて輸出額が伸びて、販売販路が大きく拡大されて、農家の所得が上がっていくっていうシナリオは同じになるかもしれませんけれども、そういう視点の違いっていうのは一つあるのかなというふうに思っています。」


Q.県議会への対応について、県議会は自民党会派が現在最大会派となっております。宮下新知事は前任の三村知事とは違い、自民党の支援を受けて当選されたわけではございません。なので向き合い方というのは、自然と異なってくることかと思いますけれども、県議会との向き合い方、またそれ、特に最大会派である自民党会派との向き合い方をどのようにお考えに?

「県議会との向き合い方というか、県議会議員の皆さんもお一人お一人が県民の代表ということだと思いますので、県議会と向き合うということもそうなんですが、県議会議員の皆さんとしっかりと議論を重ねて、青森県を前進させて発展させたいという思いでおります。そうしたことはですね、1人1人同じだと思いますので、会派等を超えてですね、うまく連携ができればというふうに考えてございます。」


Q.原子力について、むつ市のRFSの中間貯蔵施設のその供用案についてですが、市長時代に種々様々ご発言もされてきていると思うんですけれども、改めて知事になられたというこのタイミングで、そのスタンスに変わりがないってことを改めてどういうことなのかっていうのを、改めて説明いただければと思うんですが?

「改めて時事通信社の新聞記事を読んでいただければ、その内容は明らかだというふうに思います。」


Q.むつ市の中間貯蔵施設に関係なくですね、青森県は再処理含めたバックエンドを担っている県だと思います。使用済み核燃料を一時保管する中間貯蔵施設というものについて、知事はその必要性についてどのようにお考えでしょうか?

「中間貯蔵施設そのものは核燃料サイクル事業の中でも非常に重要な施設だというふうに考えていますし、当時そういった考え方のもとにむつ市が誘致したというふうに理解をしています。」