そこで弘前公園の地図を頼りに外堀の起点である市民会館の近くへ行ってみると…オレンジ色のジャンパーを着た人たちが堀の周辺で作業をしていました。
1人は堀を覗いています。

もう一人の人をよく見ると地中にさした長い棒をゆっくりと回しています。

作業中の会話を会話をよく聞いてみると…
※作業している人は「きょうは2回半で!」

一体何をしているのでしょうか?直接聞いてみました。
※弘前市公園緑地課 小友周吾さん
「もうだいぶ花筏の色が悪くなってきたので、もうそろそろ水を流して花筏を流す作業でポンプで水を出すために作業した」

作業をしていたのは公園を管理する弘前市公園緑地課の職員でした。堀に流す水の量を調整するために長い棒を使って弁を緩めていたといいます。
現在の堀の水は、岩木川の水をポンプでくみ上げたものでそれを排水管を通して堀に流しているということです。
花筏の出来具合は堀の水の流れと関係?
※弘前市公園緑地課 小友周吾さん
「冬期間は水を止めていますが、春は4月から常に水を流しています。桜が散り始めた頃に水を止めて、花筏ができるようにしています。だいたい10年くらい前から花筏が注目されてきて、堀の水を調整するようになりました」

満開が終わったあとも私たちが弘前公園のサクラを長く楽しめるその舞台裏には、公園緑地課による様々な工夫がありました。
※弘前市公園緑地課 小友周吾さん
「自然にお堀に花びらが浮いて溜まっていたが、できるだけ長持ちさせてきれいな場面を見せたくて、流れを止めたりしていました」