石破茂総理が7日、辞任の意向を表明しました。

立憲民主党の青森県連代表の田名部匡代氏(党参議院幹事長)は午後4時半過ぎに青森市で記者団の取材に応じました。記者団とのやり取りの一部です。
(※取材は午後6時の石破総理の会見前に実施)

Q石破総理が辞任の意向を固めたという報道をどのように受け止めているか?
「まだ総理の言葉を直接聞いていませんし、辞任の意向、それがいつ辞任ということも全くわからない状況なので、何とも今の段階では申し上げにくいところもありますが、物価高対策を含めて、非常に国民の生活状況・実態というのが厳しい中ですから、いずれにせよ、党内のごたごたを長引かせることなく、しっかりとそうした課題に対応していただきたいなという思いは持っています」

Qここまでの自民党の動き方を見て感じる部分もいろいろあるのでしょうか?
「国民の信頼をしっかりと築くためにやらなければならないことを、別にそれは総理1人の責任ではなくて、みんなが何とかなるさと思ってきて、結果選挙で負けてそれが総理の責任だというのは、それでは誰が総理になったって信頼は取り戻せないのではないのかなというような思いもあります。でも他党のことですから、我々もしっかりと国民の皆さんに信頼されるよう、そしてできるだけ早く国会を開いて、そして、先ほど申し上げたような対策をしていかなければならないという思いを持ってますので、今日この段階でいつ辞められるのか、またどういう思いなのか、それが事実なのかということが、この段階ではまだ明確になってないので、きょうの総理の言葉を聞きたいと思います」

Q党としての今後の動き、想定されるものはあるか?
「我が党も、しっかりと体制を強化して、いつ衆議院選挙があるかわかりませんので、まさに常在戦場、次の衆議院選挙にむけた体制強化をする必要があると思っています」

Q新しい総裁にはどんなことを求めたい、どんなことをしてほしい?
「新しい総裁が自民党から出るか。だって過半数割れですからね。総裁には誰かが決まるんでしょうけど、それは組織の問題ですから、どういう総裁のもとでやっていくかというのは、首班指名で誰が総理になるかっていうのはまた別の問題ですから、他党のことですので、どなたになってもちゃんと立て直していただくのがいいんじゃないですか」

Qここまでの石破政権の評価、思うところは?
「私も期待した1人ではあった。長い自民党の組織に対して、厳しいことを積極的に発言されてきた政治家ですから。そして特に強く地方に思いを寄せ、一次産業、農業などにも考え方が近いところもあるのかなと思ったので、期待しているところはありました。なかなか思うようにいかないのかもしれないけれども、ご自身がこれまで言ってきたことを組織の意見に流されるのではなくて、国民を味方につけて、思い切ってやりたいことをやったら、もっと違ったのかなと思ったりします。なかなかそう簡単にはいかないのかもしれませんけどね」

Q辞任の表明のタイミングはどうですか?
「まだちょっとわからないので、意向を固めたけれど、いつなのかわからないですし、日米の関税の問題が総理からしたら一区切りついたという思いなのかどうか、ちょっとわからない。ただ、本来であれば間もなく国会が開会されて、ガソリンの暫定税率は、我々は11月1日のスタートを求めているわけですから、はやく国会を開いていただいて、補正予算を組むなり、ガソリン暫定税率の問題を進めるなりしていただきたいと思っている。辞任をされた後の総裁選の形がどうなるのか、フルスペックでやるのかどうかもわからないし、どのくらいの期間がかかるのかもわからないし、それによってまた国会の空白期間が延びるとすれば、それは国民生活に影響が出るというふうに思います。まずは何よりも、もちろんそれぞれの政党で選挙の総括をすることはとても大事だと思います。それぞれ支持してくれている皆さんの信頼に応える、そういう組織を作っていくということは必要なことだと思うが、あまりにも内輪のことだけを優先して、国民生活をないがしろにするようなことがあってはならないと思います。そこはしっかりと考えていただきたいなと思います。今後どのようになるかは、きょう、発言を聞いてみたいと思います」