2022年、青森県内で起きたさまざまな出来事を振り返る「あおもりこの一年」2回目は、県内を襲った8月の大雨災害です。



8月3日、人々の日常を襲った大雨。

※須崎蓮記者
「こちらは、外ヶ浜町藤嶋地区です。この地区を流れる藤島川が氾濫し、土砂や樹木が住宅に流れ込みました。」


※外ヶ浜町藤嶋地区の住民
「(防災無線の)放送が鳴って、(家を)出たらすごいもう(土砂)が)来ていた。」

県内各地が記録的な大雨に見舞われ、川は、すさまじい濁流に姿を変えます。

日本海側では、積乱雲が連なって激しい雨を降らせる「線状降水帯」が初めて確認されました。


※村上怜生記者
「鰺ヶ沢町の中村川です。増水した水は今にもあふれ出しそうです」

鯵ヶ沢町では、中心部を流れる「中村川(なかむらがわ)」の氾濫と標高が低い中心街に溜まった雨水の排水が追いつかず、水路などから溢れる「内水(ないすい)氾濫」が起きました。

JR鯵ヶ沢駅周辺を中心に約40ヘクタール、住宅や事業所など600棟近くが浸水し、町民たちは、必死に安全な場所へ避難しました。

※鰺ヶ沢町民
「(家は)そこだけど、恐ろしかった。膝上まで水がきた。心臓が止まりそう。半分泣きながら来た」


※須崎蓮記者
「こちらの道路は数十メートルにわたって崩れ落ち、崖の真下は勢いよく濁流が流れています。」

深浦町では、山間部の松原(まつばら)地区へ続く唯一の道が崩落。地区に住む18世帯・31人が一時、孤立状態となりました。県による応急工事で、9月には車が通れるようになったものの、本格的な復旧は、来年に持ち越しです。



※JNN取材団 遠藤怜子記者
「大雨の影響で露天風呂に続く道が陥没し、通れなくなっています」


※不老ふ死温泉 西崎朋社長
「ここの下に水脈がありまして、それがたぶん詰まって途中で破裂して上に昇って外に出てきたのだと思う。まさかこのようになるとは。」


※MBS 大槻一峰カメラマン
「深浦町の県道28号です。ご覧のように山から土砂が流れ落ちるような形で道路を塞いでいます」

十二湖につながる道路が一時、全て寸断されるなど、大雨は、夏の観光シーズンを直撃しました。