高齢者全員が車で避難の場合
「約6割」が津波到達前に避難できないと推計 下長地区の課題

八戸市防災危機管理部 館合裕之 次長
「高台までの距離が非常に遠くて、避難を開始しても、車での最後尾になってしまう。いちばん後ろになってしまう方々が、渋滞に巻き込まれる可能性も高くなりますし、逃げ切れない可能性も高くなる」
市の調査では、下長地区に住む高齢者が全員車で避難した場合、全体の6割ほどの人が津波到達前に避難できないと推計されていました。このため、原則通り「徒歩での避難」が想定されています。


そこで、下長地区にある石堂三丁目の町内会長・佐藤菊光さん(菊光さんの「菊」の字は、正しくは草冠の真ん中が離れています)に避難所の「高館小学校」まで歩いてもらいました。課題となったのは、この坂道です。


石堂三丁目町内会 佐藤菊光 会長
「きつい。年配だったら大変。高齢者はちょっと無理。あそこまで歩いてきて、坂をまた登って」
このため、八戸市では、新たな「津波避難タワー」の建設を検討しています。