「津波到達前に徒歩では逃げ切れない」+「車では渋滞に巻き込まれる」
課題が鮮明になった地区

一刻でも早く高台へ。
2012年、宮城県石巻市で「大津波警報」が発表されたさい、高台へつながる道路は渋滞が発生しました。

このため、青森県八戸市は震災が発生した時は、一部の人に限定して車を使うことを認める方針です。車を使えるのは、新井田川と馬淵川沿いでは、この4つの地区に住んでいて、ゆっくりとしか歩けない人です。ただ、検討を進めるなかで課題が鮮明になったのは下長と根岸地区でした。津波到達前に徒歩では逃げ切れないうえ、車では渋滞に巻き込まれると想定される人たちです。

下長地区の人に障害となるのは、高台へ抜けるこの道路です。片側1車線しかなく、普段から渋滞が発生しやすい場所でした。