“ボランティア精神”のオリンピック・パラリンピックのはずが…

トラウデン直美さん:
「東京でオリンピックを」と言って、楽しみにしていた方もいると思います。実際に盛り上がって、「大会としてよかった」と思ってる方もいっぱいいる中で、無罪か有罪かは出ていないということですけれども、裏でこういうことがあるという話です。

不透明に見える、ちょっと怪しげなお金の動きなどがあって、賄賂なのではないかという話があると、純粋に楽しんでいた人たち、そこに一生懸命に向き合っていたアスリートの方、それ以外のいろいろな委員会で真面目に考えていた方々が後ろめたく思ってしまう可能性もあるような気がして、「結局オリンピックはお金なのか」みたいな気持ちになってしまうので、オリンピックのあり方は変わっちゃったなという気持ちはあります。

小川キャスター:
誰のための何のためのオリンピックなのかという気持ちがモヤモヤっと沸き起こってしまいますね。

(株)日本総研主席研究員 藻谷浩介さん:
オリンピックはボランティア精神でやることになってるので、私も関係する委員会の一員だったんですけど、旅費も含めて報酬なし。ちょっと離れたところに、森さんも座ってましたけど、彼もその会に関しては報酬をもらっていなかったはずです。

実際の大会ですごいたくさんのボランティアと、それと、仕事ですが残業手当が出たかどうかわからない公務員の人が本当に身を粉にしてやった結果、あのときの日本でしかできない、世界中が感謝したんです。

ただ、ここまでしてやらないといけなかったかと言うと、関係者に触れないように、金品を配らないと招致できない大会だったら、やはり今後はやるべきではない。

高橋さんがおっしゃってるのは、「これは正当な招致活動であって、もう常識なんだから、刑法に当たらない」ということを言ってるんですけれど、聞いていると、昭和が蘇ってきて、喋ってるような感じがしませんでしたか。

あなたの常識はそうかもしれないけど、不適切にもほどがあると令和では言ってもいいのではないでしょうか。