沖縄で初めて見た父の写真 父の面影を追って

一方、父の出身地とされる南城市を訪れたカナシロさん。
支援団体の調査によって、カナシロさんの父は、戦前フィリピンの理髪店で働いていた金城幸正さんである可能性が高いことが分かり、今回その親族のもとを訪れました。
いとことみられる金城進さん(64)
「もう嬉しくてですね自分なんかも、やっと会えたという感じですね」

この日、カナシロさんも初めて父とみられる幸正さんの写真を見ることに。
Q父親の写真を見るのは初めて?
カナシロさん「(頷く)」
Qどう思う?
カナシロさん「感動的です」
目に涙を浮かべ、声をかけるように何度も写真をなでます。
Q似ているところはある?鼻の形とか?
カナシロさん「(写真の鼻に触れる)」
Q鼻の形が似ていらっしゃると?
周囲の人「耳がすごく似ている」
カナシロさん「(自分の耳に触れる)」

カナシロさんは、墓参りなどを通して父の面影に触れていました。
帰国の日…
カナシロさん
「happy, vey very happy. yeah… cousin!」
アカヒチさん
「沖縄にいると幸せ、また戻ってきたい」

およそ80年、無国籍として生きてきた2人。自分のルーツの欠けていた大きなピースがここ、沖縄でみつかり2人は生きる証を得る日に向け、一歩踏み出しました