より多くの動物を救うために求められること
この問題は6月、廃業した奥州市のペット販売店に動物が取り残され、県が緊急的に保護したものです。県の県民くらしの安全課によりますと、保護した動物はネコが149匹、イヌが61匹、鳥類が43羽、ハムスターといった小動物などあわせて310を超えます。

このうち動物いのちの会いわてなど2つの団体が新たな飼い主への譲渡に向け64匹を引き取りました。それ以外は保健所が保護を続けていて、譲渡または譲渡に向けた「お試しの連れ帰り」をしたのは、7月10日現在で27匹にとどまります。保健所に残る200匹以上の動物たちの飼い主を探すために下机さんは協力を呼びかけています。
(動物いのちの会いわて 下机都美子代表)
「一時的にご家庭で預かってくれる方、もう1つは病気でもこのまま治療も自分たちでして助けたいので里親になりたいという方を募集したい。そうすることでより多くの動物たちを救うことができる」
動物いのちの会いわては普段、一時預かりをあわせて300匹超える動物を常時保護しているため、さらにイヌとネコを引き取るためには協力者が欠かせません。
(動物いのちの会いわて 下机都美子代表)
「県とは1匹も処分したり、殺したり、殺処分をしないという約束の元に私たちが協力をするということで始めているので、今回に限らずすべてを助けるということで活動したい」

助かるはずの命を救うため支援の拡大が急務です。7月16日と17日に矢巾町で行われる譲渡会は、新型コロナウイルス対策のため岩手県民限定の予約制です。
一時預かりの申し出や譲渡会の予約は、電話019-691-1770で午前10時から午後7時まで受け付けています。