ナレーション:
「ひとりぼっちだとばかにされていると思った」

5月、世間を震撼させる凶悪事件が…。

中野市江部で女性2人と警察官2人が猟銃やナイフで襲われ死亡。

4人を殺害した疑いで青木政憲被告が逮捕されました。

精神鑑定の結果、検察は、青木被告に刑事責任能力があると判断して起訴。

真相は裁判で明らかになります。


この事件で議論になったのが、猟銃の管理と規制のあり方です。

青木被告は当時猟友会に所属し、4丁の銃を所持していました。


猟銃を所持するには、県の公安委員会からの許可が必要となります。

医師の診断書に加え、警察官が本人のほか、家族や近所の人にも面談し、問題がないかどうかなどを調査。

銃の所持許可は3年に1回の更新が必要で、年に1回、警察による銃の検査や本人との面談が行われています。


11月末時点で長野県内で猟銃を所持する人は3200人余りで、許可された銃はおよそ7500丁。

県の猟友会では事件を受けて、会員に猟銃の管理の強化・徹底を通達し、支部ごとに新たに講習会を開きました。

県猟友会 佐藤繁事務局長:
「必要な時以外はロッカーから(銃を)出さないというのが大前提なので、(銃を載せた)車からむやみに離れるなとか、猟銃の所持許可を取った段階で指導される内容を徹底してくださいと」