文部科学省によりますと、小学校・中学校・高校および特別支援学校における「いじめ」の認知件数は、全国で73万2568件(令和5年度)と過去最多になっています。
いじめに悩む子どもがたくさんいる中、どう対応していけばいいのでしょうか。
容姿に対して、小学生の時にいじめを受けた経験があるタレントで俳優の副島淳さんに聞きました。

容姿に対して「つらい」言葉を投げつけられ…自殺も考えた
僕はですね、父親がアフリカ系のアメリカ人で、母親が日本人のミックスルーツなんですね。小学校の低学年ぐらい、4年生の途中ぐらいまでは、全くそういったいじめに悩まされることはなくて友達もめちゃくちゃ多かったんです。
でも4年生の途中で、ちょっと家の事情で引っ越しをして、転入した先の小学校で、ものすごくこの見た目の違い、黒人、肌の色が黒いだったり。あとは今でこそね、自信を持って言えるこのアフロヘア。髪の毛がね、くるくるとかっていう見た目の違いをものすごく同級生からきつい、つらい言葉で投げられてしまって。
自分自身もやっぱり今まで肌の色が違うとかっていうのを4年生の途中まで、そういったことを受けたことがなかったから、初めてそこで言われて、自分で一気にそこで自分が嫌いになっちゃった。
「お前のその肌の色の黒いのは泥が全身についている。だから汚いとか臭い」とか、「髪の毛もくるくる、俺らみたいにストレートではないから、なんかばっちい髪の毛だ」とか、いろいろそういう見た目の容姿の違いで言われたことで、初めてショッキングなこと言われて、そのままその言葉を受け止めてしまったんだよね。
だから自分自身で、今でこそ誇れるこの肌の色だったりっていうのも、これって、みんなから見たら汚れなんだ、この髪の毛って、みんなから見たら臭い汚い髪の毛なんだって思ってしまって、一気にふさぎ込んでしまって。周りと距離を取ってしまって。それこそ自分で命を絶つ自殺も考えましたし、学校へは行きたくないって親に泣きながら言ったこともあるんですけど。