アメダスの観測計が設置されている隣の信濃町では、8月1日から30日までの降水量は52.5ミリ。
平年の40パーセントほどしか降っていません。
8月下旬には集中的な雷雨もありましたが、「恵みの雨」にはならなかったようです。
伊藤史雄さん:
「ゲリラ的に降っても結局表面だけ流れていっちゃうので、地中深くのほうに浸透していかない」
1日に収穫できるアスパラガスの量は、およそ8キロ。
今年は、そのほとんどが「売り物」にならないほどの状態です。

伊藤史雄さん:
「これは…規格外です。まず曲がっているということもそうなんですけど丸くない、平べったいんですよ。丸くなくて楕円形というかほぼ平ですよね。これは正規の売り物にはならない」
このアスパラガスは、連日の高温で生育が進み過ぎてしまい、穂先が開いてしまっています。
伊藤史雄さん:
「曲がっちゃったりとか穂先が開いちゃったりしているものは見た目が悪いので値段を下げたりしない限りは売れない。味とかは変わらないんですけどね」
収穫したアスパラガスはその日のうちに選別を行い、翌日、直売所などに持ち込みます。
伊藤史雄さん:
「緑のテープを貼ったものが家庭用。赤いテープを貼ってあるのは規格外。きのう穫った中のほとんどが結局規格外になっちゃっている」

例年は「正規品」がおよそ4割、「家庭用」が同じく4割で、「規格外」は2割ほど。
しかし今年は規格外が倍に増え、正規品が半分の2割ほどしかなく、割合が逆転しています。