さらに今年は、春先に遅霜の被害も受けていて、リンゴの生育にとって良い環境とは言えない状況が続いています。


坂口哲郎さん:
「一年間頑張ってやった結果がこれになってしまうのも農業かなと思いますけど、特段、対応のしようがない部分があるのでそういうものだと思ってやってますけどこれはまいったな…」

猛暑に加えて深刻になっているのが少雨による水不足です。

農業用のため池として作られた飯綱町内の霊仙寺湖も貯水量が減少。

観光用のボートも休業せざるを得ない状況になっています。

町内でアスパラガスを栽培する伊藤史雄(いとう・ふみひこ)さん。

春に収穫するアスパラガスの一部を残し、光合成によって新しい茎を成長させる「立茎栽培(りっけいさいばい)」を行っています。

今がその収穫の最盛期。

少雨の影響は深刻です。


伊藤史雄さん:
「一番は水分がないことによって生えてきているんですけど枯れてしまう。どうしても水がないので波を打っちゃうような感じで、伸びて来たり曲がってしまって伸びてきている」

アスパラガスは、成長した茎から生えてくる「擬葉(ぎよう)」と呼ばれる葉の部分で光合成をして根に養分を蓄えます。

光合成のためには、適切な量の水分が必要ですが、梅雨明け以降の少雨の影響で確保できていません。

伊藤史雄さん:
「自然の雨を頼りにしたいところなんだけど、雨もなかなか降らないという現状もあるので」