この夏は、記録的な猛暑に加えて、雨が少ない状況が続いています。
長野県内で起きている農作物の被害と農家の苦悩を取材しました。
いまだに見えてこない暑さの出口…。
長野市では、8月31日現在で、7月中旬からの真夏日が47日連続となり過去最長を更新。
最高気温が35度以上の猛暑日は22日で1994年と並ぶ、過去最多タイとなっています。
飯綱町では記録的な猛暑の影響で、農作物が大きな打撃を受けています。
坂口哲郎(さかぐち・てつろう)さんのリンゴ畑では、早生品種の「つがる」が収穫期を迎えていますが、一部には変色してしまっているものも…。
坂口哲郎さん:
「この辺もだめですね葉摘みもしていないのに日焼けしている」
実に太陽の光を当てて赤く色を付けるための葉摘み作業を8月中旬に行いました。

しかし、今年は高温と強い日差しの影響で、実の一部が濁った黄色や茶色に変色する「日焼け」の被害が相次いでいます。
坂口哲郎さん:
「(日焼けすると)中が柔らかくなってしまう。食味も悪いしお客様に提供するものにはならないですね」
葉を残しておけば日焼けをわずかに避けられますが、葉摘みを行わないと色づきが悪くなるため、坂口さんは頭を悩ませています。
坂口哲郎さん:
「葉摘みをしなければ色上りは全然よくならないので、日焼けするのをしょうがないっていうふうにして葉摘みをしてしまわないと収穫できなくなってしまうので」