「成美」は2011年に起業し業績が右肩上がりで、去年4月には新工場の稼働が始まりました。オリジナル商品のほか、メーカーから調理を委託されるOEM商品は200アイテムを超えています。
(成美・岩切知美社長)
「素材も地域感があったりとか味もしっかりしているような、ちょっと高くてもいいというような層を狙っている」
この日、岩切社長は臼杵市のタマネギ農場へ向かっていました。「成美」では材料に使う野菜を収穫量ではなく、栽培面積に応じた契約を採用しています。生産者にとっては選果作業がなくなるほか、不作でも契約金額を受け取れるため、安定的な収入を確保することができます。
(生産者)
「絶対に何キロを出せと言われたら買ってでも出さないといけない。そうではないので非常に助かっています。家族でやっているのでそのほうがありがたいです」
こうした取り組みで岩切社長は、内閣府の女性チャレンジ賞やAPECのベストアワードを受賞。有名な食品メーカーとの取り引きも増え、企業の成長とともに県産食材の消費を増やしていく狙いです。
(成美・岩切知美社長)
「みなさん喜んで地元のいい食材があるんだったらと言ってくれる。そういうところをどんどん会社で拡大していけば農家さんも安心してもっと作っていこう、子どもに継がせよう、孫に継がせようとつないでいって、拡大していけば本当にうれしい」