ウクライナ侵攻で翻弄されている子どもたち。激戦地となったウクライナ東部・マリウポリで暮らしていたアリサちゃんも、その一人です。母親が2022年、ロシア軍に拘束され、母子は離れ離れとなりました。母子はその後、どうなったのか…この1年を追いました。

「家に帰りたい」4歳の娘と引き離された母親が語る、戦禍からの避難の日々…

2022年4月、アゾフ連隊がSNSに投稿した女の子の訴えが世界中に拡散しました。

お名前は?
「アリサ」

ここにいるのは好き?
「家に帰りたい」

4歳だったアリサちゃんは、当時激戦地となっていたマリウポリにある、アゾフスタリ製鉄所の地下にいました。

母親が救急救命士で、ウクライナ兵の救護にあたっていたためです。

その後、製鉄所から脱出しましたが、親子は離ればなれになってしまいました。
一体、何があったのか…

番組では、アリサちゃんの母親、ビクトリアさんに、製鉄所から避難した日の話を聞くことができました。

アリサちゃんの母親 ビクトリアさん
「私は捕虜になると言われました。5月7日の朝、多くの人々が、近くの街に避難する予定でした。私は、アリサを見送りにいったのですが、あまりに人が多かったので、紛れ込んでバスに乗り込み、逃げようとしたんです。でも、8時間後にバスが止まり、私だけ降ろされ拘束されました」