1人きりの避難が少女に与えた影響 水や食事も「他の人のために」と残すように…
避難バスに乗ったアリサちゃんの映像が残されています。そこには、ビクトリアさんの姿はありません。

アリサちゃんは、将来の夢を聞かれ…
アリサちゃん「医者。みんなに薬を配りたいから」
生まれたときから、女手一つで育ててきた一人娘のアリサちゃん。

アリサちゃんの母親 ビクトリアさん
「(地下にいる間)アリサは薬を配るなど、私の仕事を手伝ってくれました。彼女のおかげで仕事がはかどりました。常に砲撃があったので彼女も怖かったと思います」
小川彩佳キャスター
「(拘束前に)アリサちゃんと交わした最後の言葉や、アリサちゃんがどんな様子だったか覚えていますか?」

アリサちゃんの母親 ビクトリアさん
「アリサは泣きませんでしたが、不安を感じているようでした。私はただ微笑んで、『あなたは安全な場所に行く、すぐに会えるよ』と言って彼女を慰め、抱きしめました」
アリサちゃんは、1人での避難を余儀なくされ、ザポリージャ州で一時保護されました。
その際のアリサちゃんの様子もサボリージャ州副知事のSNSで発信されています。

アリサちゃん「ママが大好き。会いたいし寂しい。早く家に帰ってきてほしい」
その後、祖母のいるポーランドへ避難したアリサちゃん。
母親のいない悲しみに加え、切り詰めた地下生活の影響が、表れ始めたといいます。

アリサちゃんの祖母
「『水を飲んで』と言っても、他の人のために残すと、たくさん飲んだり、食べたりしません。この家に来てから、ずっとそんな感じ」