「なめとったら殺すぞ」応援団の“脅し”に屈した球場
ついに、私設応援団の行為は脅迫事件へと発展した。
警察によると、事件が起きたのは2002年9月24日。甲子園球場で行われた「阪神―巨人戦」。試合は阪神が勝利し、通常なら「六甲おろし」が合唱される。
しかし、この日は他球場の結果により、試合前に巨人のセ・リーグ優勝が決定していたため、セレモニーとして原辰徳監督の「胴上げ」が先に行われる予定だった。
これを聞いた阪神私設応援団「中虎(ちゅうとら)連合会」の会長は激怒し、午後8時ごろ、球場長らを球場内の控え室に呼び出した。そして約2時間にわたり、「原監督の胴上げより先に、六甲おろしを合唱させろ」と要求し、球場長を脅迫し続けたのである。
「なめとったら殺すぞ。おまえら、埋めたろか」
「星野(仙一)監督に会わせろ」
結局、球場側が屈する形で、原監督の「胴上げ」は「後回し」にされたのである。
捜査の結果、球場長を脅迫した「中虎連合会」の会長と幹部は、いずれも山口組系暴力団の元組員および現役組員であることが判明。翌2003年10月、脅迫および暴行の疑いで兵庫県警に逮捕される。
この事件により、「中虎連合会」が実質的に山口組系暴力団の支配下にある実態が浮き彫りとなった。
さらに事件は続く。警視庁は2003年11月、「中虎連合会」の幹部3人が「東京ドーム」の職員に「服が汚れた」などと因縁をつけ、阪神戦のチケットなどを要求したとして恐喝容疑で摘発した。














