“旧統一教会”新文書 銃撃事件当日にも「応援集会」の真偽

1月21日、奈良地裁。

裁判長
「主文、被告人を無期懲役に処する」

安倍元総理を銃撃し、殺害した罪などに問われていた山上徹也被告に、無期懲役の判決が言い渡された。この事件に関連して、自民党と旧統一教会の関係を示す新たな資料が明らかになった。

3200ページを超える教団の内部資料「TM特別報告」。TMとはトゥルーマザー、つまり韓鶴子総裁のことだ。

韓国本部で当時の幹部が、各国からの報告を韓総裁に伝えるために作成したものとされている。韓国の捜査当局が押収したものだ。

この報告書には、銃撃事件前後の教団の動きが記載されていた。

「自民党奈良県公認候補の佐藤啓候補者の応援集会を10時から行いました」

高市内閣で官房副長官を務める佐藤啓参院議員。銃撃事件の日、安倍元総理が選挙応援に駆けつけた人物だ。

その日、現場近くの教団施設で佐藤氏の応援集会が開かれた、と奈良の教区長の報告にある。

奈良教区長の報告より
「候補者本人は、11時から大和西大寺駅前で安倍元総理の応援演説があり、来ることができず、夫人が代わりにきて、奈良教会で応援集会を行いました」

そして応援集会の後には...

奈良教区長の報告より
「一部の信者は安倍元総理の応援演説に参加するため駅に行き、残りの信者たちは勝利のための電話かけ大会をしていました」

佐藤氏はその参院選で当選。教団との関係を尋ねた4年前の自民党の調査に対し、「選挙におけるボランティア支援」は受けていないと回答していた。

いわゆる裏金問題では306万円の不記載があったが、選挙で審判を受けずに官房副長官に登用されたと野党が問題視していた。

高市早苗 総理(2025年11月12日)
「私の考え方とか性格も含めてよく承知してくれていて、私は深い信頼を寄せています」

佐藤氏に取材を申し込むと…

自民党・佐藤啓議員の回答
「私の代理として、妻がお尋ねの応援集会に参加したことは事実です」

妻が参加したことを認めたが、開催された経緯は承知していないという。

自民党・佐藤啓議員の回答
「当方から、『選挙におけるボランティア支援』を依頼したことはなく、ご質問の『勝利のための電話かけ』が行われたか否かも承知しておりません」

日本の教団側は...

世界平和統一家庭連合の回答
「当該報告は教区長が作成を否定しており、実際事実と矛盾する点がいくつも含まれるため、後日作為的に付け足された怪文書であると考えています。奈良教会での『応援集会』や『電話かけ大会』については、現在のところ確認できていません」