“国保逃れ”は維新以外にも…自民系会派の市議を直撃

処分された県議らが理事を務めていた「一般社団法人栄響連盟」は、こんな資料を使って勧誘していた。

資料
「数万~数十万円のコスト削減が可能」

理事の仕事内容については、「簡単なアンケート報告」などと書かれている。登記によると、理事は600人余りに上る。

さらに取材を進めると、別の社団法人でも議員の“国保逃れ”の疑いが浮かび上がった。

村瀬健介キャスター
「いわゆる“国保逃れ”の問題。静岡県島田市議会では、自民党系の議員にまで広がっていることが私たちの取材でわかりました」

その社団法人の登記だ。記載された事業の目的には、栄響連盟と同じ文言が並んでいる。理事として200人以上が登記されていた。

そこに書かれていた名前が「三村隆久」。静岡県島田市議会の最大会派である「自民党系会派」に所属する三村隆久市議は、複数回に及ぶ取材に、この社団法人の理事で、社会保険に切り替えていたことを認めた。

2025年5月末に初当選し、約1か月後の7月1日に理事に就任していた。

自民党系会派 三村市議
「やっぱり議員といっても、色々な会費とか払っていると、自分で使える額って本当に限られるので…。高校の先輩が社団法人のナンバー2みたいな感じでやっていて、向こうから誘ってくれて『生活もきついだろうから』ということで」

議会事務局によると、市議には、ひと月当たり37万円の報酬と年に2回のボーナスが支給されている。

社団法人の理事として受け取っていた金額は…

自民党系会派 三村市議
「100円をもらっています。年明けに(維新議員「国保逃れ」が)問題になって、『これはまずいな』と思いましたけど、僕は『別に法律的に問題ない』と思っていましたので、社団法人側もリーガルチェックをして『一応問題ない』ということになりました」

三村市議は「市場調査やアンケートに回答するのが理事の『仕事だ』」と説明した。

100円の報酬だと、支払う社会保険料は最も低い等級となり、ひと月約1万1000円だ。(「協会けんぽ」の場合)

自民党系会派 三村市議
「僕としては『正当な業務だ』という認識でしたけど、世間様から見たら、ちょっと認識不足でした」

村瀬健介キャスター
「議員として説明しないといけないのでは?どういう経緯で社団法人の理事になったのか」

私たちは「カメラの前で説明してほしい」と取材を依頼したが、電話は切れた。再度かけてみると…

村瀬健介キャスター
「切られた」

これ以降、電話に出ることはなかった。

社団法人の事務所を訪ねると…

記者
「TBSテレビの記者なのですが、一般社団法人のことで伺いたくて参りました」

社団法人の事務所
「拒否します」

記者
「法人に所属している議員が、国保逃れをしていたと認めましたが?」

社団法人の事務所
「取材拒否です」