“国保逃れ”に自営業者の怒り「ぶっちゃけ頭にくる」

日本維新の会の地元、大阪。創業75年の手彫り印鑑の店「第一印房」を訪ねた。

店主の仲河司郎さんは22歳で店を継ぎ、50年以上、印鑑を掘り続けているのだが…

手彫り印鑑「第一印房」仲河司郎 店主
「どんどん(売り上げが)減っている。ただ我々の仕事は日本の文化やから。それはやっぱり大事にしたい」

売り上げは厳しいというが、それでも健康保険料は真面目に納めてきた。

現在77歳の仲河さんが受け取る年金は、1年で約73万円。ここから介護保険料を含め約21万円の保険料を納めている。

山本恵里伽キャスター
「厳しくありませんか」

手彫り印鑑「第一印房」仲河司郎 店主
「厳しいし、実際それでは生活できないですよね」

今、仲河さんが怒りをあらわにしていることがある。

手彫り印鑑「第一印房」仲河司郎 店主
「ぶっちゃけ頭にくるというか」

それが維新に所属の県議らが処分された“国保逃れ”だ。

日本維新の会 中司宏 幹事長
「本当に申し訳なかったと思っています」

1月15日、日本維新の会は、保険料を安くする目的の脱法的行為だったとして県議ら6人を除名処分にした。

判明した“国保逃れ”の仕組みはこうだ。自営業者や議員などは、保険料が全額自己負担の「国民健康保険」。一方、会社員などは保険料が会社と折半の「社会保険」に加入している。

処分された県議らは会費を払って、一般社団法人の理事に就任し、国民健康保険から社会保険に切り替えていた。保険料の算定基準となる報酬を月1万円ほどと低額にすることで、保険料を最低水準にまで下げていた。

結果、一般社団法人に月5万円の会費を支払った場合は、1年間で40万円ほど安くなっていた。

日本維新の会 中司宏 幹事長
「今後こうした脱法的といわれる隙間をついた制度をなんとか変えていく」

仲河さんは、維新が掲げてきた主張は何だったのかと憤る。

日本維新の会 吉村洋文 代表
「身を切る改革をやり、あまりにも大きい社会保険の負担を下げる。これをやらさせてもらいたいのです」

手彫り印鑑「第一印房」仲河司郎 店主
「身を切る改革というものでずっと来ているわけですよね。何が身を切ってんねや。抜け道というか、私腹を肥やすというか。けしからん」