当面、まとまった雨が降る可能性は低い
一方、水位低下によって大きな打撃を受けているのは、びわ湖の名産「セタシジミ」漁を行う漁師たちです。船のプロペラが湖の底にぶつかって破損してしまったと言います。

(滋賀びわ湖漁業協同組合 礒田清一瀬田支所長)
「プロペラが曲がってグチャグチャになるんですわ。そうなると船は走らへんようになるし」
プロペラの修理には、長ければ1か月以上かかるため、その期間は漁に出ることができません。また、水位の低下によって、びわ湖から瀬田川へ流れ出る水の量が減ると、びわ湖内の水の循環が悪くなり、水中の酸素が減ってしまうため「セタシジミ」やアユなどの漁獲量が減ってしまうのではないかと心配しています。

(礒田清一瀬田支所長)
「私らの代でこのまま(漁を)やっていて、次世代が漁をしていけるのかが一番問題。県などでびわ湖の水を改善する方策を取っていただきたい」
当面の間、びわ湖の水位が回復するようなまとまった雨が降る可能性は低いということで、影響はしばらく続きそうです。
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