「見たことがない光景」

青森県で震度6強を観測した地震があり、静岡県内でも揺れを観測しました。聞きなれない「北海道・三陸沖後発地震注意情報」も発表される中、静岡県で今後注意する点、そして南海トラフ地震の対策に生かすべきポイントについて、常葉大学副学長で津波工学が専門の阿部郁男教授に聞きました。今回の地震は深夜に発生。9日朝になって被害の全容が見えてきました。

12月8日午後11時15分頃、青森県東方沖で発生した地震では青森県八戸市で震度6強を観測しました。気象庁は一時、北海道から福島県の沿岸に津波警報や津波注意報を発表しましたが、9日朝までに解除されました。

被災地では道路が陥没した現場も確認

現場近くで店を構える人
「見たことがない光景だった。何が起きたのか錯乱状態だった。どうしたらいいか悩んでいるところ」

JNNの集計では青森・北海道・岩手あわせて50人がけがをしています(午後5時点)。この地震で県内では御殿場市や富士市、静岡市清水区などで震度2、県内の広い範囲で震度1を観測しました。

県によると静岡県内での被害は確認されていないということですが、この機会に南海トラフ地震への備えを確認してほしいと呼びかけます。

静岡県危機管理部 油井里美危機報道官
「南海トラフ地震はいつ起こるか分かりませんので、日頃からしっかり家庭内の対策をしていただいて、地震が起きた時にしっかり避難行動ができるように、対策ができるようにしていただきたい」

県は気象庁などから発表される情報に注意してほしいとしています。今回の地震はどういったメカニズムで発生したのか。専門家に聞きました。