なぜコメは余っているのに高いのか?

そもそもなぜ、いまだにコメ価格が高騰しているのか?その理由は流通の構造にあります。
<コメの流通経路>
(1)生産者
(2)集荷業者(JAなど)
(3)卸売業者
(4)小売店(年間1万t以上取り扱う店)
(5)消費者
夏の猛暑による不作などを懸念した集荷業者(JAなど)は今年、生産者から高い概算金を払って新米を買ったため、現在コメは「60kg=3万円以上」という高値で取引されています(以前は60kg=1万5000円)。そのため、消費者による買い控えが起こっているのです。一方、今年の新米は豊作だったため、コメは余っています。
通常「売れると思って高く仕入れたが売れなかった」場合は価格を下げるしかありませんが、JAや卸売業者は「余っているけど安売りしたくない!」と値下げを渋っています。一方、消費者は「安くなるまで買わない」と買い控えしていて、両者の間で綱引き状態が続いている状況です。
そこに「おこめ券」が配布された場合、「高くても変える」状態になるため、価格が下がらないのではないかという意見もあるようです。














