<大阪桐蔭vs大阪朝鮮高>「気迫あふれる激しい攻防。貴重な機会をいただいた」

 その桐蔭学園を退けて、サニックスワールドユース大会で連覇を果たした大阪桐蔭。大阪第3地区の決勝で、花園でベスト4に進出した実績を持つ大阪朝鮮高と対戦しました。

 フィジカルの強さとディフェンスの固さが持ち味の大阪桐蔭。試合開始から強みを発揮して主導権を握ります。序盤から激しい当たりで真っ向勝負を挑んでくる大阪朝鮮高に対して、その気持ちを上回る強靭なフィジカルで対抗。前半8分には、FB須田琥珀選手がタックルを引きずりながらトライエリアに飛び込み先制のトライを奪うと、14分にはスクラムをしっかりとコントロールした後、ディフェンスの薄くなったサイドをきっちりと突き、最後はWTB上原健新選手がトライ。その後も確実に得点を加えて、前半で24対0と大きくリードを奪います。

 後半、地元の大声援を背に懸命に体を張り続ける大阪朝鮮高の粘りに苦しんだものの、持ち味のディフェンスの固さを発揮して最後まで得点を許しませんでした。さらに、2本のトライを加えて38対0のシャットアウト勝ち。全国大会への出場を決めました。

 試合後、綾部正史監督が「全国大会を見据えると、この大阪大会の決勝で大阪朝鮮高と対戦できたのは大きかった。最後までしっかりと身体を当ててチャレンジしてくる姿勢と、気迫あふれる接点での激しい攻防。貴重な機会をいただいた」と振り返りました。

 手崎颯志主将も、「向こうも気持ちのこもった強いチーム。その相手にコンタクトゾーンで上回れたことが勝利につながった。これでやっと(花園への)スタートラインに立てた。フィジカルはもちろん、メンタルも強くして、去年のチームができなかった全国制覇を果たしたい」と花園での健闘を誓いました。