<名古屋vs栄徳>創部67年目で悲願の花園初出場!
同じ11月15日(土)、愛知第2地区の決勝では、名古屋と栄徳が激突。過去5大会、決勝に進みながらも中部大春日丘の厚い壁に阻まれてきた名古屋が、愛知県に2校の出場権が与えられた記念大会で見事チャンスをものにしました。
序盤から優位に試合を進めた名古屋。前半11分、敵陣深くまで攻め込んだチャンスに、ラインアウトからのモールをしっかりと押し込み、先制のトライを奪います。21分にはFW陣の力強い縦突進の連続から、最後はHO丹羽倖己選手がトライ。ゴールも決めて14対0とリードします。
一方、名古屋の勢いの前に受け身になっていた栄徳も反撃を見せます。前半終了間際には、トライラインまで10m付近のラインアウトから、積み重ねてきた努力を感じさせる鮮やかな連携から、キャプテンのLO宇都野右真選手がトライ。14対7と追撃の狼煙をあげると、19対7とされた後半10分、敵陣の深い位置でFL山田清信選手がチャージしたボールをNO8小西凌央選手がトライエリアで押せてトライ。ゴールも決めて19対14と、ワンチャンスで逆転可能な5点差に詰め寄りました。
試合はそのまま終盤へ。両チームの差はわずかに5点。どちらに流れが傾くのか、緊迫の攻防が続くなか、スコアを動かしたのは名古屋でした。後半20分、ゴール前のピンチをしのいだ栄徳が自陣の深い位置からキックを転がして攻撃を仕掛けると、ルーズボールに素早く反応した名古屋のCTB中島裕次郎選手が密集サイドを上手く抜け出し、そのまま25m以上をひとりで走り切って中央にトライ。ゴールも決めて26対14とします。
チームメイトが「いつもチームに安心感をもたらしてくれる存在」と頼りにするキャプテンが、試合の行方を左右する貴重な追加点を奪いチームを勢いづけました。この後、試合終了間際にも1トライを加えた名古屋が33対14で栄徳を振り切り、創部67年目で悲願の花園初出場を決めました。














