新型コロナワクチンの接種開始から4年以上。感染拡大防止や重症化予防に一定の効果を発揮したとされるワクチンですが、接種後に体調を崩し、健康被害=いわゆる“後遺症”を訴えている人がいます。なかには、確立された治療法がないなか医療機関を渡り歩き続けている患者も。そんな患者一人一人と向き合い、「どこでも誰でも治療を受けられるように」と治療法の確立に奔走する医師がいます。「医師としての立場で、接種前の体に戻したい」と話す兵庫・宝塚市の児玉慎一郎医師の取り組みに密着しました。
新型コロナワクチン接種後の体調不良 「薬害根絶デー」で被害の現状を訴え

今年8月、年に一度の「薬害根絶デー」。薬害の防止と被害者救済のため、厚生労働省の前に全国の薬害被害者や家族らが集まりました。
その中には、新型コロナワクチン接種後の慢性的な体調不良=いわゆる“ワクチン後遺症”を訴える人たちもいました。
奈良県に住む倉田麻比子さんもその一人です。
(倉田麻比子さん)「私は2年半前、5回目の新型コロナワクチンを接種しました。副反応の発熱、下痢、じんましんと続く症状があり、1週間後からまともに歩くことができなくなりました」














