“成立させる”/“成立を目指す”合意文書で異なる表現
維新は自民党に12の政策を突きつけました。
1経済財政政策
2社会保障政策
3皇室・憲法改正・家族制度など
4外交安全保障政策
5インテリジェンス政策
6エネルギー政策
7食料安保・国土政策
8経済安保政策
9人口政策・外国人政策
10教育政策
11統治機構改革(副首都構想)
12政治改革(議員定数削減)
(大八木友之解説委員)「特に注目された『政治改革』のところで、企業団体献金に関しては臨時国会中に協議体を設置するという言い方ですし、『定数削減』も絶対条件においていて、これも臨時国会で議員立法案を提出して、成立を目指すという表現になっています」
(松井一郎氏)「“目指す”という表現は自民と維新、国民の玉木代表も賛成と言ってました。これで過半数ありますから成立をするはずです」
ーーー『副首都構想』に関しては、来年の国会で法案を成立“させる”と書いています。ただ『議員定数』を1割減らすということに関しては、成立を“目指す”となっています。ここ明らかに書き分けられているなという印象は持ってしまいますが?
(松井一郎氏)「それはもう結果が出るじゃないですか、臨時国会で。だから維新は『閣外協力』なんじゃないですか」
ーーー高市総裁と吉村代表の共同会見をどんな気持ちで見ていましたか?
(松井一郎氏)「『12項目の政策』これを実現をすることが目的だし、実現できれば日本の構造改革になると思います。吉村代表も連立合意と言っていますが、高市総裁と吉村代表の会見は連立に向けて本格政権に向けてのスタート。一歩スタートという形で見るのが一番感覚として合うのかなと思いますね」
ーーー自民党に対して心配な点はどんなところですか?
(松井一郎氏)「岸田政権でも旧文通費の改革やると約束しましたけど、反故にされたんです。それが1年前の話ですから、それが事実としてある。維新は合意文書にサインしたけど、これが本当に実現できるかどうか、しっかりとチェックしていかないといけない」
ーーー維新は100%中で何%ぐらい自民党を信じているのでしょうか?
(松井一郎氏)「そこは政治経験の差によってもあるのではないでしょうか。岸田政権で書いたもので反故にされた、馬場前代表らは懐疑的なところもあるでしょう」
行政学者の神戸学院大学・中野雅至教授は「維新は潰れてもいい、政策本位というのではあれば閣内に入った方がいいのでは」と松井氏にぶつけます。
(松井一郎氏)「維新はこれまでも捨て身でずっとやってきましたが、自民党のすべてを抱きかかえるような暖かいところに迎え入れられ親切にされると、その捨て身の姿勢が心の中から離れていくときがあるんです。人間ですから」