“人間関係が濃厚になってブレる可能性”を懸念
時系列で振り返ると、吉村代表と小泉進次郎氏の連携で連立が成立するかと、自民党総裁選の前に言われていました。しかし、10月4日に高市総裁が誕生し、国民民主と連立するのではと言われていた矢先に、10月10日公明党が連立を離脱。その後10月15日急浮上したのが維新との連立です。
ーーー維新が政策を実現するために連立、もしくは連立のような形になること自体は賛成ですか?
(松井一郎氏)「国を動かしていく、永田町・霞が関で物事を決めていくということは、賛成多数の人間が必要なので、比較第一党は自民党ですから、自民党をどう動かしていくか。自民党をピリッとさせるために、自民党が過半数割れる方がいいじゃないというのが政治家として活動している間もずっと言ってきたことです。現在そういう結果になっているため、テコの原理で大政党を動かしてもらいたいと思います」
ーーー維新と自民が連立することに対して反対の声もありますが、心配されること、懸念点はありますか?
(松井一郎氏)「自民党というのはいろんなものを飲み込む力がすごい。自民党の人は良い人が多いんですよ。良い人が多いからすごく人間関係が濃厚になってくる。そうなると政策本位ではなく、人との繋がりの中でブレる可能性がある。(政策実現に向けて)そこ気をつけて、割り切ってやってもらいたいと思います」
ーーー維新を応援してきた人たち、支持者の皆さんの気持ちはどう思いますか?
(松井一郎氏)「維新としてきちんと支持者の皆さんに説明しなければならない。大阪の例でいうと、自民党が改革をしてこなかった。だから維新も100点じゃないけど、今までよりは少しマシということで応援してくれたと思うんです。だから本格的な連立政権に向けて、12項目の政策を維新は掲げました。これを実現していくことで、支持者の皆さんに納得してもらうしかないと思います」
(大八木友之解説委員)「公明党と自民党との関係では、ある種公明党が自民党のブレーキ役になってきました。今回改革をしたい維新が入ったときに、その牙が削がれるじゃないか、そんな心配はあると思いますが」
(松井一郎氏)「自民党も生まれ変わる。さまざま問題になっていますが、政治とカネの話も少しでも改善をしていく、約束をした政策の実現は自民党もやらなければならないと思います」