カギを握る昨年の大学女子駅伝のヒロイン

6区のルーキー村松と、5区のベテラン松田の2人が、残念ながら良い状態ではない。村松は昨年全日本大学女子駅伝、富士山女子駅伝の2冠を達成した立命大のキャプテン。自身も全日本大学女子駅伝3区で区間賞&区間新と快走した。その村松がダイハツ入社後は、5000mで16分を切ることができていない(自己記録は15分36秒98)。

「学生ではトップレベルでしたが、実業団では太刀打ちできていません」と山中監督。「気持ちも引いてしまって、負のループに陥っている感じです。しかしここに来て状態が良くなっていますし、駅伝への適性は高い選手です。思い切って走ってほしい」。

松田は20~22年の国内マラソンで3連勝し、22~23年の世界陸上と東京マラソン3大会でも日本人トップを続けた。“マラソンのダイハツ”の象徴的な選手。24~25年は2年連続代表を逃しているが、昨年9月のベルリンでは2時間20分42秒の自己新で走っている。今季はハーフマラソン中心に出場。7月の函館ハーフマラソンに1時間09分48秒で優勝、9月のコペンハーゲンは1時間10分03秒(13位)だったが、気象条件を考えると悪い結果ではなかった。