女子駅伝日本一を決めるクイーンズ駅伝(11月23日・宮城県開催)の予選会であるプリンセス駅伝 in 宗像・福津が19日、福岡県宗像市を発着点とする6区間42.195kmのコースに31チームが参加して行われる。上位16チームにクイーンズ駅伝出場権が与えられる。

18日の監督会議で区間エントリーが確定した。過去マラソン日本代表を多数輩出してきたダイハツは、故障明けの加世田梨花(26)をクイーンズ駅伝に備えて温存した。23年ブダペスト世界陸上マラソン代表で、過去4年連続クイーンズ駅伝エース区間の3区を走ってきた。加世田の不在は痛いが、1区の西出優月(25)と3区の大森菜月(31)が、今季複数種目で自己新を出すなど充実している。後半区間に登場するルーキーの村松灯(23)と、22年オレゴン&23年ブダペスト世界陸上マラソン代表だった松田瑞生(30)の走り次第で、優勝争いに加わる可能性もある。

1区の西出は区間賞候補 3区に大森で前半型の布陣

ダイハツは以下の区間エントリーでプリンセス駅伝に臨む。
1区(7.0km):西出優月
2区(3.6km):村尾綾香
3区(10.7km):大森菜月
4区(3.8km):西澤茉鈴
5区(10.4km):松田瑞生
6区(6.695km):村松灯

“マラソンのダイハツ”の中で1区の西出は、3000m障害をメイン種目とする選手だ。今年は1500m、3000m、5000mで自己新をマーク(5000mは2回)。本職の3000m障害でも3年ぶりに9分50秒を切り、「自己ベスト(9分38秒95の日本歴代4位)が見えるところまで来た」(自社ホームページ)と手応えを得ている。

西出の1区起用は加世田の故障以前から決まっていた。「昨年のクイーンズ駅伝1区で(区間賞選手と21秒差の)区間9位と役割を果たしましたし、5000mの記録も安定性も高くなりました」と山中美和子監督。「ラストの切れがある選手なので、1区の6kmまで我慢して集団に付いて行って欲しい。ラスト500mまで来たら区間賞を取れるよ、と言っています」。