2024年、関東1都3県で、バールなどを持った男らが住宅に押し入り、住人に暴行を加えるなど凶悪な手口で世間を震撼させた「闇バイト」強盗事件。事件に指示役として関わっていたとみられる男4人を警視庁などの合同捜査本部が逮捕しました。
男らは匿名流動型グループ、いわゆる「トクリュウ」だとみられています。一連の事件で、最初に起きた日から逮捕まで1年3か月あまり(465日)。逮捕までの背景を解説します。
千葉・市川市の強盗事件で「実行役」に指示か
強盗傷害などの疑いで逮捕されたのは、▼住居・職業不詳の福地紘人容疑者(26)、▼住居・職業不詳の村上迦楼羅容疑者(27)、▼住居・職業不詳の斉藤拓哉容疑者(26)、▼仙台市の職業不詳・渡辺翔太容疑者(26)の4人です。
福地容疑者ら4人は、実行役の藤井柊被告(27)ら男3人と共謀して、2024年10月17日の未明、千葉県市川市の住宅に押し入り、住人の女性(当時50)に暴行を加えて、肋骨骨折、眼底骨折、顔面打撲血腫などの大けがをさせたうえ、現金およそ4万8000円やキャッシュカードの入った財布などを奪った疑いがもたれています。
この事件では、実行犯の藤井被告ら男3人が住宅に押し入り、女性に暴行を加えて金品を奪って、さらに、女性の自家用車で女性を住宅から連れ去りました。
女性は監禁状態に置かれ、事件からおよそ20時間後に埼玉県川越市の宿泊施設で保護されましたが、その間も男らから暴行を加えられ、全治2か月の重傷を負っていました。
捜査関係者によりますと、この実行役、藤井被告らを福地容疑者らは「闇バイト」で募っていて、秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」で強盗を指示していたとみられます。
その指示には「パトリック」「GG」「?」「mato」「PTA」「ファルコン」「ビリー」「●」「ヘルシンキ」という9つのアカウントが使われていたということです。














